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背景と並ぶ課題(コースCの手法を選んだ理由)
農家さんを応援する仕組みを考える上で、関係する方々にヒアリングを行ったところ、あまり知られていない問題点が浮き彫りになりました。
飲食店が営業しておらず、野菜の売上も芳しくない一方で、野菜を必要としている人はたくさんいます。中でも近頃よく耳にするようになったのは、コロナの影響による子どもの貧困の話題です。天候不順により野菜が高騰しており、収入の低い世帯には購入しにくくなっていますし、こども食堂へ寄付されるお弁当には野菜があまり入っていないことが多く、子どもたちの成長に必要な栄養素が賄われていない状況です。 子ども食堂は地域の市民センター調理室などを借りて行っていたりしますが、公共の施設が閉まってしまったり、多くの人が集まることを避けるため、閉鎖しているところがほとんどです。そのため、子どもたちに来てもらって食事を提供するということができなくなっていますので、お弁当での提供が必要となります。
しかしそのお弁当に関しても問題があります。営業ができないことからお弁当販売を行っている飲食店がありますが、仙台においてはお弁当の相場が500円くらいという感覚があるようで、それ以上の値段を設定すると売れません。ワンコインでの設定が可能なのは大手のお弁当屋さんくらいであり、小さい飲食店などでは容器や材料の大量仕入れが難しく、お弁当自体は原価割れを起こしています。しかしながら、目先の現金を得るためにはその方法しかないために、赤字覚悟で販売をしているのが現状です。本来の営業ができないことに加えて、赤字になりながらも経営を続けている飲食店を応援できる仕組みが必要と考えます。
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